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朝青龍と岡林信康

朝青龍の病名が「急性ストレス障害」となった。
今回は「詐病」ではないらしい。吉田相撲診療所長が「病的な状態」といっている。

出場停止と謹慎という厳しい処分に相当、精神的にまいったというのは本当だろう。横綱の責務を放棄して勝手な振る舞いをしたのだから、それくらいは当然の報いだという声が聞こえてきそうだが、これで本人の希望通り「モンゴル帰国」を相撲協会が認めることになれば、またぞろ批判が高まるのは必至だろう。

石原慎太郎氏が朝青龍問題も広い意味の「文明の衝突」と指摘していた(産経新聞『日本よ』)が、朝青龍にとってみれば、日本の国技といっても、横綱の責務や風格といったところで、もう長い間、それを素直に受け入れる土壌を欠いたままだったのだから(なかでも高砂親方を師として、そこから学ぶということにも程遠かったのだから)、いまになっていくら言ってもそれは「押し付け」としか受け取らないだろうし、また受け取れないだろう。


今回、相当、精神的にまいったということは、朝青龍個人の若さやわがまま(反発や反感を含め)といった問題もあるが、心の深い部分では、日本の流儀や精神性をどう受け入れればいいかについて葛藤もまたあるのではないか。朝青龍の性格や資質を考慮しても、これがモンゴル相撲の王者であったら、状況は全く違ったものになっているだろう。


朝青龍のことを考えながら、朝日新聞の文化面を読んでいて、フォークの神様・岡林信康が10月に日比谷の野外音楽堂で、久々の大コンサートを開くという記事に出くわした。

このなかで岡林が、こんなことを言っている。

「それまで(幼い頃ひそかに陶酔した江州音頭に気づき見直すまで)は例えばボブ・ディランと同じステージに立てるか自信がなかった。自分はコピーじゃないかというコンプレックス。それが、エンヤトットで初めて消えたんです」

「おやじは新潟の農家の生まれだが、牧師になり、民謡を捨てて賛美歌に走った。彼の中での明治維新でした。僕は大学の神学科に入ったが、曲折を経て自分の中の日本人を発見した。これはどの分野にも起きることです」
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代表取締役社長 岳中 純郎
代表取締役社長 岳中 純郎

産経新聞社で社会部記者のあと、朝刊編集長などを経験。その後、畑違いの総合企画室、総務局で仕事をし、2008年6月からニュースペース・コム社の社長。これまでの職業経験からいえば、これも予想外の展開。しかし、広告業界、それもクロスメデイアを標榜する世界に足を踏み入れて、いろいろと勉強しながら、結構楽しんでいます。

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