山口県で祖父を殺した高1の少年が都内で逮捕された。殺さねばならないほどのいかなる理由が少年にあったのか。かわいがった孫に殺された祖父がなんとも哀れに思われてならない。
少年は医師の父親と歯科医の母親の次男で、両親は離婚。昨年8月ごろから、山口で祖父母と暮らしていた。祖父は少年の高校の担任に「医者になってほしい」と希望を伝えていたという。少年は成績も悪くはなかった。
祖父の期待がそんなに重荷だったのだろうか。祖父の存在が、これを抹殺しなければならないほど、うとましいものだったのか。
動機はこれからだろうが、父親殺し、母親殺し、妹殺しなどこの種の殺人の動機はなかなかその深部はわからない。今回の祖父殺しも、いわゆる憎悪や怨み、邪魔な存在といったものではないだろう。むしろ、誤解を恐れずに言えば、少年には祖父への甘えや愛着があったのではないか。事件の背景には、広範な規模で進行する家族の崩壊があり、愛情への強い渇きがあるように思われる。
もはやどの親も(もちろん私も)この種の事件を他人事とは思えなくなっているのが現在だろう。
朝青龍騒動で、支援するモンゴル人有力者が「朝青龍は病気なんかじゃない」と証言したという。1週間前に「朝青龍は本当に参っているのでは」と書いたが、この証言が事実なら、これはもう何をかいわんや、である。
もし、日本相撲協会もモンゴル帰国を認めて、早々と引退させようとしているのだとしたら、自ら伝統の心をないがしろにするものだろう。朝青龍以上に、風格が求められているのは協会のほうだということになる。
この騒動にも、何か肝心なものが欠けたままになっている。
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祖父殺しと朝青龍
2007年08月22日 16:29 | パーマリンク | コメント(0) | トラックバック(0)
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産経新聞社で社会部記者のあと、朝刊編集長などを経験。その後、畑違いの総合企画室、総務局で仕事をし、2008年6月からニュースペース・コム社の社長。これまでの職業経験からいえば、これも予想外の展開。しかし、広告業界、それもクロスメデイアを標榜する世界に足を踏み入れて、いろいろと勉強しながら、結構楽しんでいます。
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