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首を取って気勢をあげるのはよくない

遠藤農水相が辞任した。安倍新政権はリングに上がる前に一発食らったようなものだろう。首相の任命責任は問われるだろうが、これで政権運営能力まで「問う声が高まるのは必至」(朝日新聞)というのは、どんなものか。まだ、新政権の仕事はこれからではないか。

遠藤氏の辞任はやむをえない。それは倫理や政治とカネの問題ではない。ただ「不適格」だからだ。自分が組合長をつとめるところが、補助金を不正受給して返還もしていないというのでは、話にならない。そういう不正の責任者が、国の農業政策の責任者でありようがないからだ。

そもそも補助金のぬるま湯につかっているからこそ、こんな甘えた不正も生じるのではないか。地元の実情にも通じ農政にも経験が深いというので、安倍首相は任命したのだろうが、ここが間違いだった。「不適格」は「不適格」というほかない。


それにしても朝日新聞の社説は「(事前の)調査能力以上に深刻なのは、どんなに気をつけたつもりで選んでも、結局は疑惑や不祥事から逃れられない、ということかもしれない。自民党はそういう政党なのだろう」とまで書いている。


では、民主党をはじめ、ほかの政治家たちは不祥事や疑惑とまったく無縁なのか。
政治(家)は本来、現実や時代の流れを見極めて政策(ビジョン)を立て、これを実行するに強力な交渉力や調整力を発揮することが最重要な仕事である。

倫理やカネの問題がすべてであるかのようにして、政治や政党を断罪するのは、一見威勢がいいが、こうした論理には、何か裏に別の政治的思惑があると見たほうがいい。
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代表取締役社長 岳中 純郎
代表取締役社長 岳中 純郎

産経新聞社で社会部記者のあと、朝刊編集長などを経験。その後、畑違いの総合企画室、総務局で仕事をし、2008年6月からニュースペース・コム社の社長。これまでの職業経験からいえば、これも予想外の展開。しかし、広告業界、それもクロスメデイアを標榜する世界に足を踏み入れて、いろいろと勉強しながら、結構楽しんでいます。

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