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2008年は「不安の1年」

2008年が動き出しました。「希望」を語りたいのですが、今年の経済の予測には「不安」の文字が目立っています。

東大経済学部長の伊藤元重さんは、長引くサブプライム問題や原油高、米大統領選の行方などをあげて、「今後の(政治や経済を含めた)社会の動きが見えにくいという意味で、『不安定感』が2008年のキーワードになってくる」と言っています(「宣伝会議1月1日号)。

同様に、国際通貨研究所の行天豊雄さんも、2008年の世界経済を「ずばり、『不安の1年』ではないでしょうか」と予測しています(日経ビジネスオンライン)。

行天さんは「世界全体の秩序、パラダイムが少しずつ変わってきています。変化のモメンタムは確実に働いています。ある量的レベルまで来ると、クリティカルマスを超えて、一気に変化が進む。そういうプロセスが進んでいるのです」と指摘して、「戦後60年の世界経済をリードしてきた米国経済に対する不安が、非常に長いプロセスを積み重ねた末に、ここ1~2年でかなり具体的な形で表れてきている」と言っています。

 そうしたなかで、日本はどうか。「日本経済に対する国際的な見方は、あまり将来性がない、と思われている」と行天さんは指摘しています。世界が大きく変わろうというときに、日本は変革に正面から向き合っていない。改革も中途半端だ。行天さんは、日本に「変化に真正面から対峙する決意」を求めています。

大きなパラダイムの変化の時代には、危機を深く認識して、これをチャンスに変える勇気が求められます。

しかし、この変える勇気、新しいことに挑む勇気が、なかなか難しいから、人も企業も社会も悩むわけです。

とはいえ、メデイアの世界も、広告の世界も、こうした大きな変化のまさに渦の中にあります。 

危機はすでに、そこにある―もう否応なく、新たな対応を迫られているのですが、こういうときこそ、メデイアなら、それぞれのメデイアが持つ特性、価値を忘れてはならない。その価値を踏まえて、そこに安住するのではなく、そこを踏まえて新しい価値を付加していく、あるいは新たな分野に広げていくのでないといけない、そういうふうに考えます。 

 

 


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代表取締役社長 岳中 純郎
代表取締役社長 岳中 純郎

産経新聞社で社会部記者のあと、朝刊編集長などを経験。その後、畑違いの総合企画室、総務局で仕事をし、2008年6月からニュースペース・コム社の社長。これまでの職業経験からいえば、これも予想外の展開。しかし、広告業界、それもクロスメデイアを標榜する世界に足を踏み入れて、いろいろと勉強しながら、結構楽しんでいます。

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