「検定」が人気だ。漢字検定や英語検定はよく知られているが、ほかにも専門的な検定からお遊び的な検定まで広がりをみせている。
人間の知的な好奇心は、政治的な、あるいは社会的なテーマにももちろん向けられるが、主要なテーマより傍流のささいな事柄、オーソドックスなことよりマニアックことへと向かう好奇心も根強くある。問題が投げかけられると、つい答えに頭がいってしまうのは、本能的なものだろう。
検定は、企業が新しい商品やサービスに関心を向けてもらうための「入り口」としても有効な役割を果たしている。それは、単に「宣伝」ととらえられるのではなく、新商品や新サービスをより詳細に認識してもらうための「問題」がまず提出されるため、そこに、問題を解こうという消費者側の「参加意識」が働く。
もちろん、問題が面白くて、まさに知的好奇心を刺激したとしても、肝心の商品やサービスの魅力がなければ消費者の心は離れるだろう。
ただ、今は優れた商品やサービスがテレビや新聞などマス媒体を通してPRすれば売れるという時代ではない。マス媒体での宣伝と販売との間に、消費者の「選択」の意思が介在する。むろん昔も介在したが、今はその介在の度合いが非常に高い。
ネットが双方向的な機能を拡大したことで、企業と消費者の間の相互理解のやり方も格段に広がった。GTの内山光司さんが「宣伝会議SIMCフォーラム」でこう言っている。
「会話とは相互理解を促す上で最も効果的な手法だ。企業への理解度を深める手段として、会話構造を生かした各種のコミュニケーションが注目を集めると見ている」
「ネットの普及を背景に、消費者は自ら情報を取ろうとするなど、『学習』する存在となっている。こうした環境下では『何を伝えるか』ではなく、『どうやったら関心をひけるか』に着眼することが重要だ」
ニュースペース・コム社でも、企業の「検定サイト」構築と、このサイトへの誘引やキャンペーンをオフラインを含めたさまざまな媒体を使って広く知らしめる手法を開拓している。
内山さんは、消費者との絆(エンゲージメント)を深める手法は、なにもネットやマス媒体だけではない。ユーザーの関心をひく、いろんな「現場」がある、と言っている。
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消費者の「参加」がカギ
2008年05月07日 12:45 | パーマリンク | コメント(0) | トラックバック(0)
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産経新聞社で社会部記者のあと、朝刊編集長などを経験。その後、畑違いの総合企画室、総務局で仕事をし、2008年6月からニュースペース・コム社の社長。これまでの職業経験からいえば、これも予想外の展開。しかし、広告業界、それもクロスメデイアを標榜する世界に足を踏み入れて、いろいろと勉強しながら、結構楽しんでいます。
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