読売大阪がシニアを応援
2008/03/10 更新
シニア世代の地域活動・ボランティアを応援する読売新聞大阪本社の会員組織「わいず倶楽部」が先月9日、会員が1万196人となり、創設以来1年余りで1万人を超えた。同倶楽部は団塊世代の定年退職が本格化するのに合わせ、2007年1月20日にスタート。55歳以上なら誰でも入会でき、「地域や社会にかかわり人生を充実させたい。新しいことに挑戦したい」との思いを持つ世代に、ボランティア活動や新聞作り、イベントなどに参加する機会を提供し、能力と意欲を生かしながら新しいステージに踏み出す手助けをしてきた。同倶楽部の友部博事務局長は「活字メディアとしての新聞社が果たす地域・社会貢献のひとつの形」と話す。
2007年からの3年間で、団塊の世代800万人が定年退職を迎える、いわゆる2007年問題。「団塊世代の大量退職という大きな社会変動に対して新聞社として何かできることはないか」。わいず倶楽部は当時の老川大阪本社社長の発案でスタートした。友部事務局長は「定年退職後何をしたいか、との各種アンケートでは概ね1位は旅行で、下の方に社会や地域とのつながりを持ち続けたい、というのがある。旅行は旅行会社にまかせるとして、活字メディアとしての新聞社にできることは何か。定年後も自分の培ってきた経験や能力を社会に役立てたい、そうした思いを世の中につなげる橋渡しならできるのでは」と発足の経緯を説明。とはいえ「ボランティア活動を柱のひとつにした地味な取り組み。お楽しみ特典はあるにしろ、果たして入会者がどれくらいあるのか予測も付かなかった。目安として年間3千人くらい集まればとは考えていたが」と振り返る。
毎週土曜日朝刊には発足時から、わいず倶楽部の会員ページが設けられている。PR用のポスターやチラシもあるが毎週掲載される紙面の効果が一番だそうだ。「新聞は記録性が高く、会員にとっては活動の記録にもなる」とのこと。掲載されるたびに入会の問い合わせが相次ぎ、会員も増えていった。「紙面が会員の励みにもなっている。編集も含め新聞社が一体となって取り組んだ成果」と友部事務局長は話す。
わいず倶楽部では大阪ボランティア協会をはじめ、各地のボランティア団体と連携し、紙面などでボランティア情報を提供、この1年で100件以上を紹介してきた。例を挙げると、デイサービスセンターからの講師依頼、手話講座、子育て支援、高齢者の話相手、盲導犬を預かる、音楽療法サポート、自然案内人講座、障害者向けガイドブックの作成、外国から来た子供のサポート、病院での子供のサポート、幼児院の夏祭りの手伝い、筆記通訳、海外研修生のサポート、公園の清掃、お絵かき教室の講師、クリーンハイク、障害者の介護、市民祭り・森林の下草刈り、スポーツイベントの手伝い、自助具の製作など。内容は福祉から環境保護、子育て、伝統行事の継承、スポーツ・観光ボランティア、国際交流まで多岐にわたり、ボランティアへのニーズは社会的にも高まっている。「事務局としては間違いのない安心できるところを掲示板コーナーで紹介している。紙面を見て、これなら自分にもできそうだと、手をあげてくる」そうだ。「事務局はあくまで接着剤。社会参加のきっかけを提供しているだけ。より専門的なところへ進んでもらってもいい」との考えだ。
昨年4月には大阪本社ビルで会員交流会を開催。また、9月には神戸市東灘区で地元販売店のYC甲南(豊田幸聰代表)とタイアップして初の地域会員交流会が開催され、ウォーキング、囲碁、絵手紙の3つクラブが発足、会員の自発的な地域活動が広がっている。創設1周年企画では奈良東大寺の伝統行事「修二会(お水取り)」に協力する取り組みをJTB西日本と共同で企画。伝統の継承、里山を守る、幸せへの願いを目的に、兵庫、京都、奈良の3県内のエリアで、シンボルの「籠松明」に使う真竹の切り出しから、孟宗竹を間伐しての竹灯籠づくり、会場での点灯など延べ150人近いボランティアの参加を呼びかけた。
友部事務局長はこの1年を振り返り、「人の内面に関わる話でやってみないとわからない、まさに手探りのスタートだった。事務局で多くの反響に接する中で、会員の皆さんとのつながりを強く感じることができ、立ち上げてよかったなと思う。その人の人生自体に比べたら小さなことかも知れないが、新聞社として何がしかのお手伝いになっているなら本当にうれしいことだ。一過性のものではなく継続した形でできる、新聞社の具体的な社会貢献のひとつになった」と話す。販売店に対しては「新聞販売店は都会から地方まですばらしいネットワークを持っている。共に手を携えて地域に役立つ活動をしていけたらうれしい。そのための接点づくりをしていきたい」とエールを送る。
【提供:新聞情報社】





























