「論座」が9月で休刊、赤字体質から脱却できず
2008/07/17 更新
朝日新聞社は15日、月刊誌「論座」を10月号(9月1日発売、通巻161号)で休刊とすることを明らかにした。休刊の理由として同社は、「メディアがますます多様化していくなか、本社の言論発信誌として一定の役割を果たした」としているが、背景には同誌の赤字体質があると見られている。
朝日新聞社は採算性向上のため出版部門を分社化し、今年4月から主要な雑誌や書籍の発行を朝日新聞出版に移管したが、論座については「新聞社のオピニオン誌」として重要なため、発行元を新聞社に残し、赤字でも発行を続けるとしていた。
論座は休刊した「月刊Asahi」の後を受け、95年3月に月刊「Ronza」として創刊。97年には題号を現在の「論座」に改めた。06年2月号の対談「渡辺恒雄(読売新聞主筆)×若宮啓文(朝日新聞論説主幹)靖国を語る 外交を語る」や、06年5月号の特集「『諸君!」それでも『正論』か」など、新聞社発行の雑誌としてはユニークな企画で注目されてきた。
しかし発行部数(日本雑誌協会、マガジンデータ2007)は2万433部と、文藝春秋の62万6691部などに比べ少なく、これまでも休刊がうわさされていた。
今後について同社は、「『論座』で培ったオピニオン発信などの資産」や「蓄積してきた有識者とのネットワーク」を、朝日新聞社と朝日新聞出版で生かしていきたい、としている。
【提供:新聞情報社】





























