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埼玉で新聞スクラップ講習会

2008/07/30 更新

 「朝日・新聞スクラップ講習会」が21日、大宮ふれあい福祉センターで開催された。イベント終了後、「これまでのどんな営業活動より新聞の面白さと安さ――商品価値が伝わったかもしれない」と関係販売店の方と軽口をたたき合ったが、それこそスクラップ講習会の率直な感想であった。
 子供たちの夏休みが始まりを告げた三連休、開始の5分前には事前申込をした最後の親子が受付に駆け込んだ。100席足らずの会場は既に満杯、対象の小学生に付き添う父親の多さも印象に残る。参加者は中学年が約半数、あとは低学年と高学年が半々といったところだ。
 イベントは伸光堂さいたま販売㈱(村上和伸代表/ASA大宮南部、ASA大宮公園、ASA大宮北部)、朝日新聞社、朝日小学生新聞、全国新聞教育研究会が主催、後援にさいたま市教育委員会、そして子育て支援団体ウェルビー、さいたま市北部少年サッカー指導者協議会が協力した同地区初めての試みだ。開催にあたり奔走したASA大宮北部の押目重夫所長は「募集後すぐ定員一杯になった」と笑みを浮かべ、「ウェルビーの支援のお陰」と続けた。聞けば、購読者への折込チラシだけでなく周辺16小学校及び少年サッカー関係者に告知チラシ配布をすることができたのもウェルビーによるところが大きかったようだ。
 朝日学生新聞社の町拓也・販売部課長の進行で午前10時にスタート。冒頭にその押目所長とウェルビーの田中喜美代代表があいさつ。「新聞の面白さをわかってもらいたい」(押目所長)、「この講習で夏休みの宿題はバッチリ」(田中代表)と述べた後、早速、講師の竹泉稔(練馬区立光和小教諭)、白川行彦両氏(江戸川区立小松川第二中教諭)にマイクが渡された。
 両氏は全国新聞教育研究会(全新研)に所属、新聞を活用した教育の普及の為、休日には依頼があれば首都圏各地に足を運ぶという。そして、さすが現役ベテラン教師。「2時間の講習会は小さい子供たちには長過ぎるのでは」という心配は杞憂だった。
 「朝日新聞の題字が当用漢字と違うこと」「題字の背景(地紋)が東京と大阪で違うこと」「地域で記事も違うこと」「用語の違い――例えばマクドナルドは東京ではマック、大阪ではマクドと表記されるなど」等、竹泉氏の身近な事例を引用し低学年にもわかりやすい説明に対し、子も親も目を輝かせ、次第に新聞の面白ワールドに引き込まれる様子が伝わった。
 そんな新聞やスクラップの説明の後、残りの1時間余りは実習、作品の発表にあてられた。各自がテーマを決め、その日の朝日新聞、朝日小学生新聞、朝日中学生ウイークリーを使って記事を貼り付け、記事要約と感想をまとめる作業では誰もが真剣なまなざし。参加者が飽くことのない瞬く間の2時間だったに違いない。
 教育者として新聞スクラップのどこに魅力があるのか。竹泉氏は「活字に親しむこと。社会の目を開くこと」、白川氏は「読み、書き、自ら考え、自分の言葉で発信する力を大いに養う」と応える。そして「教育の空洞化」という言葉を用い、共に「子供たちの得た言葉や知識が体系的に生かされ、経験として身につくことが乏しい傾向にある」と現状を憂いだ。
 そして白川氏は「受験でも面接スピーチが重視される中、自分の言葉で考えをまとめて話す能力向上に効果的」と、竹泉氏も「小学生時代から遺跡に関心を持ってスクラップを始めた生徒が現在、早稲田大学で考古学を学び有望な研究者の道を歩んでいる。クロスカリキュラム、総合的学習の時間がクローズアップされる折、教科の枠を超えたあらゆる力と関係する。そして継続により培われる力は計り知れない」とスクラップ教育の効果を語り、教材としても新聞は「社会の今を写す生きた教材だ」と評価する。
 話が前後するが、講習会での新聞の説明で、竹泉氏は「新聞の値段が一カ所だけ載っているがどこか」という問いかけをし、「これほど情報が詰まった新聞が、こんなに安く毎日皆さんに届けられている」と感想を漏らしたが、それに対して父兄が頷く姿が見て取れた。その声を代弁するように、今回自身の子供と参加した田中代表は「やってみたらスクラップは楽しい。毎朝、起きたら届いている新聞。喜びがそこにある。考えてみたらとても素晴らしいこと」と新聞の新たな価値発見に言及した。そして「再度開催を願う声は多い。改めて開催したい」と話した。

【提供:新聞情報社】


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