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08年度広告費は6年ぶりに減少-日経広研

2008/08/02 更新

 日経広告研究所は、2008年度(08年4月~09年3月)の広告費が前年度比3.8%減になるとの予測をまとめた。広告費が前年度を下回るのは02年度以来6年ぶり。米国の景気後退や原油、穀物など原材料の高騰による交易条件の悪化で、企業業績が悪化していることを反映。今年2月に公表した予測(前年度比1.2%増)を大幅に下方修正した。
 予測は日経広告研究所と日本経済研究センターが共同で開発したモデルを用いている。日本経済研究センターがまとめている国内主要企業収益(経済利益)の見通しを予測の前提としている。2月時点では、08年度の四半期別の経常利益は4-6月期9.6%、7-9月期10.9%、10-12月期8.8%、09年度1-3月期7.5%といずれも増えると見ていた。実際には、08年1-3月期が前年同期比17.5%減り(2月予想では、前年同期比8.2%増)となったものの、4-6月期6.6%減、7-9月期4.3%減、10-12月期5.3%減と減益が続き、09年1-3月期になって1・3%増になると予想している。
 この結果、四半期別の広告費は4-6月期の実績見込みが前年同期比4・4%減、7-9月期4・2%減、10―12月期3・6%減、09年1-3月3・2%減と、減少幅こそ縮まる傾向にあるもののマイナスが続く。08年7-9月期の予測には北京五輪による広告促進効果を織り込んだが、前2四半期(1-3月期、4-6月期)の企業収益の落ち込みが非常に大きく、7-9月期の広告費推計に影響を与え、7-9月期は第2四半期を若干上回る程度にとどまった。
 媒体別にみると、新聞、雑誌、テレビ、ラジオのマス4媒体の広告費の落ち込みが際立ち、前年度比7・7%減と大きく落ち込む。新聞は15・0%減と2ケタの落ち込みで、雑誌6.0%減、テレビ5.7%減、ラジオ4.0%減、マス4媒体以外の広告費もインターネット広告費は伸びているものの、全体では0.9%減と02年度以来の減少に転じている。
 半期別に見ると、08年度上期は新聞15.2%減、雑誌6.4%減、テレビ6.0%減、ラジオ1.1%減、08年度下期は新聞14.8%減、雑誌5.6%減、テレビ5.3%減、ラジオ0.3%増で唯一ラジオがプラスに転じる。
 予測作業は経済産業省が毎月発表している「特定サービス産業動態統計」の広告業売上高をベースにしている。①名目広告費を企業収益、五輪効果ダミー、トレンドなどで予測、②4媒体の内訳比率を過去の割合の推移をもとに推計、③「①②」を掛け合わせて広告費を算出する―。という手順で行った。
 08年度4-6月期については、すでに4、5月のデータが公表されているが、以上の手順で算出した同期の予測値は4、5月の平均値を6月予測とした場合の広告費見込みとほぼ一致した。

【提供:新聞情報社】


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