朝日新聞がテレ朝株を文化財団に寄付
2008/10/02 更新
朝日新聞社は26日、創刊130周年(2009年1月25日)の記念事業の一環として文化財保全事業に積極的に取り組むことを決め、同日付で財団法人朝日新聞文化財団に対し、保有するテレビ朝日株式2万120株を寄付した、と発表した。同財団は、この株式を基本財産に組み込んだうえ、配当などを文化財保全の各種支援や助成事業に充てる。
朝日新聞社は、自社株の安定化を図るため今年6月、テレビ朝日との株式相互保有と事業提携を発表した。その際、テレビ朝日が来年以降、朝日新聞社の株主総会で議決権を行使できるよう、朝日新聞社が保有するテレビ朝日株式の比率を、約35. 9%(子会社の衛星チャンネル保有分を含む)から25%未満に引き下げることを決めた。具体的には9月末までに、複数の企業に対し株式を譲渡し、業務面で提携すると説明していた。
その発表の直前、朝日新聞社は保有するテレビ朝日株5万300株を村山美知子社主に譲渡し、村山社主は村山家ゆかりの財団法人香雪美術館に寄付した。
その結果、朝日新聞社のテレビ朝日株保有比率は約30.9%となっていた。今回の財団への寄付によりその比率は約28.9%に下がった。しかし、それでも25%未満とはなっていないことから、朝日新聞社はさらに複数の企業との間で、テレビ朝日株の譲渡交渉を続けているとしている。
文化財保全事業は、政府や自治体などが緊急かつ重要な事業として位置づけている。朝日新聞社もこれまで、文化財に関する様々な展覧会やイベントの主催、後援をしてきた。
昨年2月には、朝日新聞社と朝日新聞文化財団の共催により、文化庁の後援でシンポジウム「原風景はみんなの宝物――文化的景観を考える」を開いた。さらに昨年3月には、朝日と同財団、さらに国士舘大学の共催で、明日香村、文化財保存修復学会、日本文化財学会の後援を受け、キトラ古墳玄武壁画特別公開を記念したシンポジウム「未来を開く文化遺産――保存と活用を考える」を開催した。
朝日新聞社は、今回の株式の寄付を通じて、文化財保全事業へのさらなる安定的な支援を続ける考えだ。また、朝日新聞文化財団は寄付を受けて、新たに「文化財保全に対する助成等」を事業目的に加える定款の変更を実施し、文化財保全という新たな領域での公益活動の拡充を図る。
テレビ朝日の株価は26日の終値で15万2100円。
【提供:新聞情報社】





























