吉田秀雄賞に5論文輝く
2008/11/20 更新
広告マーケティング分野の優れた研究論文を顕彰する「第6回助成研究論文吉田秀雄賞」(主催=吉田秀雄記念事業財団)の贈賞式が7日、東京・汐留のアド・ミュージアム東京で開かれ、計5件の論文が表彰された。
「常勤研究者の部」第1席は中山厚穂・立教大学経営学部助教が率いるグループの「CGMサイトにおけるバズ・マーケティングの効果測定とその検証」、「大学院生の部」第1席は早稲田大学大学院商学研究科の博士後期課程に在籍する安藤和代さんの「感情伝播によるクチコミ効果の検証」に決まった。それぞれに賞状と賞金が贈られた。
吉田秀雄記念事業財団の松本宏・理事長(電通特別顧問)はあいさつで「財団は40年にわたって、助成研究を事業の柱としている。優れた研究が社会に発表されず、埋もれているのはもったいないということから、6年前に賞を設立し、広く社会に発表し始めた」「今回は昨年と異なり、両部門で第1席の論文が選ばれた。研究成果は社会の役に立ってこそ、意義がある。これからも助成活動を続けていきたい」と語った。
審査委員長を務めた早稲田大学の亀井昭宏教授は、受賞論文の概要と審査経過を述べ、「両部門とも論文の内容は高水準で、いずれもレベルは拮抗している」と講評を述べた。
受賞した立教大学の中山厚穂助教は「研究には、まだ多くの課題が残されている。この受賞を励みに研究を継続していきたい」。同じく早稲田大学大学院の安藤和代さんは「社会人時代はチームの一員として活動していたが、大学院に入り、研究が孤独な作業だと知った。これを励みとして、研究を発展させていきたい」と話した。
このあと、受賞者による記念講演が行われ、受賞研究の内容が紹介された。立教大の中山助教は、ブログやネット掲示板といったCGM(Consumer Generated Media)サイトで交わされる情報が、商品の購買にどう影響するかを分析。食品や飲料に比べ、液晶テレビなどの高価な家電はネット情報を参考にして購入するケースが多く、「(メーカーは)ネットを使った商品告知を駆使していく必要がある」と論じた。
早大大学院の安藤さんは、人間の感情伝播の研究をもとに、クチコミで良い感情を持った人が商品をどう評価するかを研究。結果、「商品に対しても良い印象を持つ」と結論した。
第1席以外の受賞者は次の通り。
【提供:新聞情報社】





























